名前:Kei 職業:大学のキャリアセンターで新卒〜若年者の就職支援を担当(現役) キャリアコンサルタント(国家資格)の他、CDA(キャリアデペロップメントアドバイザー)、進路アドバイザー、メンタルヘルスマネジメントⅡ・Ⅲ種など、キャリアと心理に係る多くの資格を取得。 資格: 備考:大学卒業後、新卒で金融業界に就職するが1年で退職。その後さまざまな仕事を経験するも、自分に合わず5年間で5回の転職を経験。この経験から仕事の選択の重要性を痛感し、キャリアコンサルタント等の資格を取得して大学のキャリアセンターに転職。これまでに多くの求職者サポートに携わる。 |
一般的に転職回数は少ない方が好まれますが、第二新卒で転職を2回以上するとなるとやはり転職活動は厳しくなるのでしょうか?
正直、転職回数が多くなれば就職活動が難しくなるのは事実ですが、就職活動の方法によっては有利に働く事もある事を自分の経験からも実感しています。
この記事をよむと
- 転職は何回までだと不利にならないのか
- 第二新卒で就職活動する上で転職回数が不安…
といった問題が解消できるようになっています。
第二新卒で転職2回目は厳しい?
第二新卒とは、一般的に卒業後3年以内の正社員経験のある求職者を指します。例えば第二新卒で転職を2回すると、3年のうちに3箇所の職歴が付くという事になります。
1年目で2回転職するのはアリ?
短い期間での転職歴がいくつもあると、多くの場合、採用担当者にとってマイナスの印象を与えてしまいます。
2回転職したとなると、「忍耐力が無い」「ウチでも長続きしないのでは」と評価されてしまう事はあります。
ただし、新規学卒就職者は3年以内に3割以上が離職している現状から、短期離職自体は珍しい事ではありません。
前職の離職理由についてしっかり説明する事ができれば、特に問題にしないという企業が多いです。
※下記は新規学卒者の離職率を様々な角度から見たグラフです。
左上は学歴毎の3年以内離職率、右上は大卒の事業規模別離職率で、下は産業別になっています。
学歴が高く、大手企業であるほど離職率は少なくなる傾向があります。
引用:新規学卒就職者の学歴別就職後3年以内離職率の推移 ー厚生労働省
「石の上にも3年」なんて言葉もありますが、仕事に不満を抱えながら3年間も耐える…という事はとても勿体ないです。
周囲から「忍耐力の問題だ」等と言われるかもしれませんが、「自分が合わない」と感じるのであれば積極的に転職活動を行う事をおすすめします。
自分適性を考えたり自己分析をしたり、どんなキャリアを積みたいか等を考えていく事も転職活動になります。転職活動をした上で、最終的に「今の仕事で頑張ろう」と思う場合もありますので、転職活動自体をあまり重く考えない事をおすすめします。
未経験の職種にキャリアチェンジをしたい場合は、若ければ若いほど有利です。
ただし、実際に転職する場合は、転職の理由を採用担当者が納得できるよう、しっかり伝えられるよう準備しておく事は大切です。
転職で不利になるのは何回目?
大手人材会社・リクナビのアンケート調査によると、転職回数を気にする企業の割合は下記の通りです。
- 転職回数1〜2回…10%
- 転職回数3回…40%
- 転職回数4〜5回…28%
- 転職回数は気にしない…15%
転職が3回以上になると気にする企業は多いようです。
ですが、気にする=不利になるという事ではありません。
採用の場では、人物を総合的に判断します。転職回数だけではなく、各勤務先で何を得てどのように成長したかなど、転職を考えた理由をポジティブに伝える事ができれば評価される事が多いです。
転職回数が多くなる不安
仕事が見つかるかどうか不安
人材不足(特に若手)が深刻になりつつある現在の日本において、大手企業や優良企業への就職は依然難しい事も多いですが、仕事を選ばなければ第二新卒が「就職できない」という事は基本的にありません。
転職エージェントは求職者の採用が決まると、年収の30%程度を報酬として受け取ります。
その為、できるだけ求職者の年収が高くなるよう力を尽くしてくれる事が多いですし、その他の細かなニーズも汲み取ってくれる事が多いです。
向いている仕事がわからなくて不安
第二新卒の方と話していると、とても繊細で真面目で素直な人が多いという印象を受けます。
ただ、真面目さゆえ「自分のやりたい仕事を探さなければならない」と必要以上に自分を追い詰めている人も見かけます。
ただ、残念ながら
やりたい仕事は、見つけようと思ってもなかなか見つけられるものではありません…。
もしこういった事で悩んでいるのなら、「自分がどんな仕事をしたいか」ではなく「自分はどんな生活がしたいか」「雰囲気の良い会社はどこか」など視点を変えて就職活動を進めても良いかもしれません。
また、やはり転職エージェントを活用する事は有用です。
というのも、第二新卒向けの転職エージェントはキャリアカウンセリングを重視する所が多く、一般のエージェントに比べて親身になって対応してくれる事が多いからです。
「自分が何をしたいかわからない」「適正がわからない」といった抽象的な悩みに強い転職エージェントも沢山あります。ぜひ転職サイトと併せて利用する事をおすすめします。
まとめ
第二新卒で転職2回は厳しい?転職回数は何回目から不利になる?と題して書いてきましたが、いかがでしたか?
転職回数は3回以上だと気にする企業が多いですが、その理由がポジティブなものであったり、採用担当者が納得するようなものであれば特に問題はありません。
今の時代の若い方はとても素直で真面目で、繊細な印象を受けますが、真面目すぎて自分を追い込んでしまい「自分のやりたい仕事が見つからない」と悩んでいる人も多いです。
ですが、自分のやりたい仕事が見つからない場合は、「自分がどんな生活をしたいか」「どんな雰囲気の良い会社があるか」など、別の視点で就職活動を進めることも大切です。
また、転職エージェントを活用することもおすすめです。特に、第二新卒向けの転職エージェントは、キャリアカウンセリングを重視しているところが多く、親身に対応してくれることが多いからです。
第二新卒におすすめの転職サイト・エージェントについてはこちらの記事にまとめています。
どんな仕事が合うかは人それぞれなのですが、自分の生活も含めて充実したものになれれば「天職」と言えるかもしれませんね。