職業:大学のキャリアセンターで新卒〜既卒・第二新卒の就職支援を担当(現役)
資格:キャリアコンサルタント(国家資格)の他、CDA(キャリアデペロップメントアドバイザー)、進路アドバイザー、メンタルヘルスマネジメントⅡ・Ⅲ種など、キャリアと心理に係る多くの資格を取得。
備考:大学卒業後、新卒で銀行に就職したものの1年で退職し、その後5年間で5回の転職(派遣・アルバイト・正社員含む)を経験。この経験から職業選択の重要性を痛感し、キャリアと心理に関する複数の資格を取得。大学のキャリアセンターに転職しこれまでに多くの求職者サポートに携わる。
この記事では、実際に失業手当を受給しつつ就職活動を行い、現在就職支援の仕事をしている筆者がわかりやすく解説していきます。
- 失業保険の認定日に、途中から行かなくなった場合どうなるのか
- これまでに受給した失業手当の返還やペナルティは発生するのか
- ハローワークの人にはどんな対応をされるのか(怒られる?)
認定日を忘れた場合のペナルティ
失業手当を受給するには、4週間に1度の認定日に、求職活動実績を作った上でハローワークに行く必要があります。
ですがこの認定日、実は忘れる人も結構多いようです。
SNSでも「認定日を忘れていた!」というコメントを沢山みかけました。
失業保険の認定日4日だったの完全に忘れてた
— ざっきー@RUNTEQ45期生 (@zakkii_y) January 9, 2024
やべぇ、年末年始忙しすぎて失業保険の認定日の変更を連絡するのを忘れてた…
— WaryTakayama (@WaryTakayama) January 5, 2024
認定日に行かなかったらどうなるのか
失業保険の認定日にハローワークへ行かなかった場合、その回の支給は「不認定」となります。
また、認定日までに所定の「求職活動実績」を作っていない場合、例え認定日にハローワークへ行ったとしても不認定となります。
なぜなら今後も失業手当を受け取る場合、次回認定日の調整や、次回用の失業認定申告書を貰う必要があるからです。
これを行わない場合、今後の失業手当を受けられなくなります(ペナルティ)。
よくある誤解
ここでは、ハローワークに途中から行かなくなった場合に生じる誤解について解説します。
【Q】途中で行かなくなると、受給した失業手当の返還やペナルティが発生する?
これまでに受給した失業手当の返還を求められる事はありません。
認定日に行かなかった事により、ただし、認定日に行かない事でその回の失業認定は「不認定」となるので
ずっと行かない🟰ずっと失業手当が受給できない
という状況になります。
不認定になったとしても給付日数は消化しないので、ハローワークに行き、次回の認定日を調整してもらう事で、次回以降の受給を続ける事ができます。
ただし、失業手当の受給期間は退職の翌日から1年間なので、ずっと不認定を繰り返していると1年を超えてしまい、受給できなくなるので注意して下さい。
途中で行かなくなった事によるペナルティ(罰)はありませんが、貰えるはずのものが貰えなくなるので注意しましょう。
【Q】認定日に行かないと、次にハローワークへ行った時に嫌味を言われたり怒られたりする?
ハローワーク職員の対応はかなり個人差があるので、悪い意見を見かける事もあります。
ただし、実は認定日を忘れる求職者は意外に多いです。
忘れる事は決して珍しい事ではないので、ある意味ハローワークの方も慣れています。
次回から気をつければ良いだけの話なので、もし失念しても気にし過ぎないようにしましょう。
また、行けなかった理由を聞かれた場合は「うっかり忘れていました」などで大丈夫です。
【Q】旅行などでハローワークへ行けない時はどうなる?
体調不良など、やむを得ない事情で認定日にハローワークへ行けない場合は、失業認定日を変更する事ができますが
旅行などが理由の場合は「やむを得ない」と判断されないので原則「不認定」となります。
「やむを得ない」の判断はケースバイケースなので、認定日にどうしても行けない事情があるのであれば、一度ハローワークに相談してみる事をおすすめします。
認定日は新婚旅行なら変更出来ることを知った👏よって、11月の北海道旅行を新婚旅行第一段とする👍✨第四段まで続く?
— かわもん (@kawam0n) October 20, 2020
【Q】失業手当が不要になったらハローワークには行かなくていい?
途中で失業手当が不要になった場合、その旨をハローワークに申請する事をおすすめします。
特に、失業手当の受給中に就職先が決まった場合は、就職の届け出をしなければならないという事は、受給資格者のしおりにも明記されています。
【就職(試用期間、研修期間、派遣、アルバイト、パートを含む一週間の労働時間が20時間以上のお仕事)が決まったときはハローワークに来所し、申告してください。】
ー引用:雇用保険の失業給付 受給資格者のしおり
認定日に行かずに受給を辞めた場合のデメリット
認定日に行かずに、勝手に受給を辞めた場合のデメリットとして、以下が挙げられます。
- 個別延長給付の対象外になる
- 再就職後に再度離職した場合に失業手当を受けられない可能性がある
個別延長給付とは、積極的に就職活動を行なっているにも関わらず再就職が困難だとハローワークが認めた場合、所定給付日数の支給後に延長して給付される制度ですが
不認定になると積極的に就職活動を行なっているとは言えない為、対象外になります。
また、手当を全く受け取っていない(給付制限中)に再就職した場合でも、ハローワークで手続きをしていないと、受給期間内に再度離職した場合に残日数を受け取れない可能性があります。
まとめ
失業保険を受給していながら、途中でハローワークにかなくなったら受給した手当を返還する必要があるのか、またペナルティがあるのかについて解説してきましたが
ここまでの内容をまとめるとこのようになります。
- 失業保険の認定日、途中から行かなくなった場合は返還の必要は無いが、その回の失業認定が「不認定」となり、以降の失業手当の支給が止まる。ただし「給付日数」は減らない。
- 失業手当を受けられるのは原則、退職の翌日から1年間。不認定をくり返して1年を超えた場合、その分の失業手当は受けられなくなる。
- 認定日を忘れる人は多いので、ハローワークでは素直に理由を伝える(忘れていた等でOK)怒られたりはしない。
筆者はこれまでに、ハローワークでの窓口相談や対面イベントへの参加など、さまざまな求職活動を経験しましたが
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