高校生になると、「将来どんな仕事に就きたいのかわからない」「自分に向いている仕事が見つからない」と悩むこともあるでしょう。周りの友達が進路や将来の目標を決めていると、「自分だけ何も決まっていない」と焦ってしまうかもしれません。

高校生の段階で向いている仕事ややりたい仕事が明確に決まっていなくても、珍しいことではありません。

ただし、向いている仕事を探すときは、「好きなこと」だけでなく、得意なことや興味・関心、苦手なこと、希望する働き方など、さまざまな視点から自分の適性を考えてみることが大切です。また、知らない職業を知ることで、新たな選択肢が見つかることもあります。

この記事では、高校生が向いている仕事を探す方法から、適職診断の活用方法、気になる職業が見つかった後の進路の調べ方まで、順番に解説します。

高校生で「向いている仕事がわからない」のは珍しくない

「向いている仕事がわからない」と悩む高校生は、決して珍しくありません。高校生の段階では、まだ働いた経験がなく、どのような仕事があるのか、仕事で何が求められるのかを具体的にイメージするのが難しいためです。

また、「将来やりたいこと」や「興味のある職業」がはっきり決まっていなくても不思議ではありません。無理に一つの職業を決めようとするよりも、まずは自分が得意なことや興味のあること、どのような働き方をしたいのかを整理することから始めてみましょう。

「向いている仕事」を最初から一つに絞るのではなく、いくつかの候補を知り、その中から自分に合いそうな仕事を探していくことが大切です。

向いている仕事を探すときは「好き」より「適性」に注目する

ポイント

「好きなことを仕事にしたい」と考えるのは自然ですが、好きという気持ちだけで向いている仕事を判断するのは難しいものです。仕事には、興味だけでなく、仕事内容や必要な能力、働き方との相性なども関係します。

そこで、向いている仕事を探すときは、「何が好きか」だけでなく、「何が得意か」「どのようなことなら無理なくできるか」などの適性にも注目してみましょう。自分では当たり前だと思っていることが、実は仕事で活かせる強みである場合もあります。

自分が得意なこと・苦手なことを書き出してみる

ChatGPTにプロンプトを入力

まずは、自分が得意なことと苦手なことを、それぞれ紙やスマートフォンなどに書き出してみましょう。

例えば、「人と話すのが好き」「細かい作業を丁寧にできる」「計算が得意」「一人で集中するのが好き」など、勉強に限らず、日常生活や学校生活で感じることを挙げていきます。

反対に、「大勢の人の前で話すのが苦手」「急な予定変更が苦手」「同じ作業を長時間続けるのが苦手」なども整理してみましょう。苦手なことを知ることも、自分に合う仕事を探すうえで重要な手がかりになります。

学校生活や日常の行動から自分の適性を見つける

虫眼鏡ポイント2

「自分の得意なことが思いつかない」という場合は、普段の学校生活や日常の行動を振り返ってみましょう。

例えば、文化祭や体育祭で計画を立てるのが得意だった、友達から相談を受けることが多い、パソコンでの作業に集中できる、部活動でコツコツ練習を続けられた、といった経験です。

このような経験には、計画性、コミュニケーション力、集中力、継続力など、自分では気づいていない適性が表れていることがあります。普段の行動を振り返ることで、向いている仕事を考えるヒントを見つけやすくなります。

高校生が向いている仕事を探すための4つの視点

ステップアップ

向いている仕事を探すときは、「やりたい仕事があるか」だけで考える必要はありません。自分の得意なこと・興味や関心・希望する働き方・苦手なことという4つの視点から考えると、自分に合いそうな仕事を見つけやすくなります。

最初から一つの職業に絞るのではなく、それぞれの視点から思いつくことを整理し、いくつかの仕事の候補を出してみましょう。

得意なことから考える

自分が得意なことは、向いている仕事を考えるうえで重要な手がかりになります。

例えば、「人と話すのが得意」「文章を書くのが得意」「数字を扱うのが得意」「手先が器用」「体を動かすことが好き」などです。学校の勉強だけでなく、部活動や趣味、日常生活の中で自然にできていることにも目を向けてみましょう。

得意なことがわかれば、それを活かせる職業を調べることで、これまで知らなかった仕事が候補に入ってくることがあります。

興味・関心のあることから考える

「仕事にしたいほど好きなことはない」という場合でも、普段から気になることや興味を持っていることを考えてみましょう。

例えば、ゲームが好きならゲーム制作やIT関連、動物が好きなら動物に関わる仕事、人の悩みを聞くことが多いなら人をサポートする仕事など、興味のある分野から職業を広げて考えられます。

今の時点で「これを仕事にしたい」と決める必要はありません。少しでも興味がある分野を知ることが、職業選びのきっかけになります。

働き方や職場環境の希望から考える

大手企業

仕事内容だけでなく、「どのように働きたいか」から向いている仕事を考える方法もあります。

例えば、「人と関わりながら働きたい」「一人で集中して作業したい」「屋外で体を動かしたい」「パソコンを使って働きたい」などです。

同じ職業でも職場によって働き方は異なりますが、自分が快適に働けそうな環境を考えておくと、職業を選ぶときの判断材料になります。

苦手なこと・避けたいことから考える

向いている仕事を探すときは、得意なことだけでなく、苦手なことや避けたいことを考えることも大切です。

例えば、「人前で話すことが苦手」「長時間同じ姿勢でいるのが苦手」「不規則な勤務は避けたい」など、自分が負担に感じやすいことを整理してみましょう。

苦手なことをすべて避けられる仕事を探す必要はありませんが、「どのような環境なら無理なく働けそうか」を考えることで、自分に合わない仕事を絞り込むことができます。

職業を知ると「向いている仕事」の候補が見つかりやすい

ポイント

自分の適性がある程度わかってきたら、次は実際にどのような職業があるのかを調べてみましょう。

高校生のうちは、身近な職業や知っている職業だけで将来を考えてしまいがちです。しかし、世の中には、普段の生活ではあまり目にしない仕事もたくさんあります。

例えば、「人と話すことが得意」という場合でも、営業職だけでなく、販売員、ホテルスタッフ、保育士、介護職、キャリアアドバイザーなど、さまざまな選択肢があります。

自分の適性と職業を照らし合わせながら調べることで、「こんな仕事もあるんだ」と新しい候補を見つけやすくなります。

適職診断で自分に向いている仕事を客観的に知る

ケース

「自分の得意なことや適性がよくわからない」という場合は、適職診断を利用するのも一つの方法です。

適職診断では、興味や性格、行動の傾向などから、自分に向いている仕事を知るためのヒントを得られます。自分だけで考えていると気づきにくい特徴を客観的に確認できるため、職業選びのきっかけにもなります。

診断結果に出てきた職業が必ずしも自分に合っているとは限りませんが、「自分では考えていなかった仕事を知る」という使い方をすると、職業の選択肢を広げるのに役立ちます。

向いている仕事が見つかったら仕事内容や必要な進路を調べる

書類

適職診断などを通して気になる仕事が見つかったら、次はその仕事について詳しく調べてみましょう。

具体的には、仕事内容、必要な資格やスキル、どのような人が働いているのか、勤務時間や職場環境などを確認します。また、その仕事に就くために、どのような知識や技術を身につける必要があるのかも調べておきましょう。

「向いていそう」というだけで判断せず、実際の仕事内容まで知ることが大切です。調べてみて「思っていた仕事と違う」と気づくこともあれば、反対に「もっと興味が出てきた」と感じることもあります。v

高校生が進路を決めるときは「向いている仕事」だけで決めなくていい

適職

「向いている仕事が見つかったら、その仕事に就かなければならない」と考える必要はありません。

適性は職業選びの大切な判断材料の一つですが、興味や価値観、働き方の希望、将来身につけたいスキルなども含めて考えることが大切です。

また、高校生の段階では、実際に働いた経験がないため、自分に本当に合う仕事を完全に判断するのは難しいものです。「向いているかどうか」だけで決めるのではなく、気になる仕事をいくつか調べながら、自分に合いそうな進路を少しずつ絞っていきましょう。

「向いている仕事がわからない」高校生におすすめの進路の探し方

虫眼鏡ポイント

「向いている仕事がわからない」ときは、いきなり進学先や職業を一つに決めようとするのではなく、まず自分の興味や適性を知ることから始めてみましょう。

適性を整理したうえで、さまざまな職業について調べていくと、自分に合いそうな仕事や興味を持てる分野が見つかりやすくなります。そのうえで、大学や専門学校など、希望する職業につながる進路を調べていくと、具体的な進路を考えやすくなります。

まずは適職診断で自分に向いている仕事を探してみよう

「自分に向いている仕事がわからない」という高校生は、適職診断を利用してみるのもおすすめです。

スタディサプリ進路の適職診断では、質問に答えることで、自分の興味や適性から向いている仕事を探すことができます。自分だけで考えていると見つけにくい職業を知るきっかけにもなるため、「やりたいことが決まっていない」という場合にも活用できます。

診断結果をそのまま進路として決めるのではなく、「自分にはこんな仕事が向いているかもしれない」と選択肢を広げるために使うのがポイントです。気になる職業が見つかったら、仕事内容や必要な資格、その仕事につながる学校などを調べてみましょう。