※この記事は、キャリアコンサルタント(国家資格)を持ち、現役で就職支援に従事している専門家が解説しています。
職業:大学のキャリアセンターで新卒〜若年者の就職支援を担当(現役)
資格:キャリアコンサルタント(国家資格)の他、CDA(キャリアデペロップメントアドバイザー)、進路アドバイザー、メンタルヘルスマネジメントⅡ・Ⅲ種など、キャリアと心理に係る多くの資格を取得。
備考:大学卒業後、新卒で銀行に就職したものの1年で退職し、その後5年間で5回の転職を経験。この経験から職業選択の重要性を痛感し、キャリアと心理に関する複数の資格を取得。大学のキャリアセンターに転職しこれまでに多くの求職者サポートに携わる。
この記事では、実際に利用した方の口コミや筆者の実体験をもとに、下記について詳しく解説していきます。
筆者のグッドポイント診断と適職診断の実体験と感想
診断結果を利用した長所や自己PRの書き方
グッドポイント診断とは
「グッドポイント診断」は、あなたの志向を分析する質問を通じて、18種類の特徴の中から強みを診断する方法です。
自分の性格について選択式で回答し診断が完了すると、8568通りの中から5つの強みが文章で画面に表示されます。
診断を受けるにはリクナビNEXTの会員登録が必須です。
親密性(じっくりつきあう) | 社交性 (360°オープン) |
現実志向 (実現可能性にこだわる) | 挑戦心 (高い目標もクリア) |
慎重性 (掘り下げて考える) | 悠然 (ゆったり構える) |
冷静沈着 (いつもクール) | 高揚性 (ノリがよい) |
自己信頼 (信じた道を突き進む) | 感受性(場の雰囲気を感じ取る) |
俊敏性(スピード第一) | 柔軟性 (あれこれトライ) |
受容力 (広く受け入れる) | 自立 (常に主体的) |
バランス (全体を考える) | 独創性(オリジナリティあふれる) |
継続力(決めたらとことん) | 決断力 (迷わず決める) |
「グッドポイント診断」は、自分の「良い部分」を明らかにしてくれる診断で、適職を特定するというより自己理解を深める手助けとして役立つツールです。
ちなみに「リクナビNEXT 適職診断」などのキーワードで検索すると、グッドポイント診断が上位に上がってくる事から「グッドポイント診断=適職診断」と誤解している方がいるかもしれませんが
グッドポイント診断と適職診断は全く別物です。
リクナビNEXTの適職診断は3分程度で気軽にできます。
記事の後半に解説しているのでそちらもご参照ください。
筆者のグッドポイント診断結果と受験した感想
下記は、筆者がグッドポイント診断を受験した際の診断結果です。
<親密性・需要力・感受性・独創性・冷静沈着>という5つのグッドポイントが表示されました。
各項目のコメントがとても詳細に書かれており(正直「これは微妙かな?」という部分もありましたが)全体的に当たっている部分が多かったです。
ただ、こういった適性診断はすべてが完璧に当てはまるわけではなく、「当たっている」と感じる部分と「当たっていない」と感じる部分を自己分析する事が大切です。
受験目安は約30分と記載されていますが、私は20分程度で終わりました。
深く考えるよりパッと思ったことを選択していくので、それほど時間はかからないと思います。
戻るボタンがないので間違って回答しても修正することはできません。
ただ、同じような問題が何度も出てくるので、少し間違えたとしても結果が大きく変わることは無いと思います(300問近くあるので)
あと、画面上に設置されたタイマーによる時間制限が、ちょっとプレッシャーでした^^;
グッドポイント診断は本当に当たるのか
筆者自身、仕事柄多くの適性(適職)診断を受験してきましたが、リクナビNEXTはその中でもかなり精度の高い診断ツールだと感じます。
グッドポイント診断を利用した人の口コミでも、多くの高評価が確認できました。
グッドポイント診断を利用した人の口コミ
満足度: |
設問数はかなり多く、真剣に全部答えると30分ほどかかってしまいましたが、各設問に回答しているだけでも”自分ってこうかも。”ということが見えてきました。また、回答方法が4択の超簡単でぽんぽん出てくるので、回答しやすいです。全部答え終わると5つの強みが事細かに書かれていて納得できたり、確かに自分ってこうかも!と思える発見もありました。文章になっているので、理解しやすく、そのまま履歴書や自分のアピールとして使えるな、と感じました。ーみん票
満足度: |
自分には今の職種があっていると思っていましたが転職を機に自分を見つめ直すつもりでグッドポイント診断をしました。診断は30分ほどかかりますが診断結果は自分では気付かなかった自分の強みを知ることが出来ました。今まで自分のことを理解している思っていましたが改めてこういう性格だったんだと気付くことができました。分析結果をもとに、もしかしたらこんな仕事も合っているのかもと自分の可能性が広がりました。また面接などにおいての自己PRとして話すのに役立つ結果や情報だなと思いました。ーみん票
実際にグッドポイント診断を受けた方の口コミでは、「当たっている」「応募書類の長所や自己PRに使える」「面接に活かせそう」といったコメントが多く見られました。
ただし受験には20〜30分の時間がかかるので「設問数が多くて大変」だと感じる人もいるようです。
診断結果の利用方法
グッドポイント診断の結果は自己理解にとても参考になりますが、これをそのまま面接で話したり応募書類に書いても説得力がありません。
筆者は普段から仕事で新卒・第二新卒の方に履歴書添削や模擬面接を行っていますので、担当者の目線から解説していきます。
診断結果から長所や自己PRを作成する方法
あなたと初めて会う面接官はあなたの過去を知りません。
その為、診断結果だけでなく経験をエピソードで伝える必要があるのです。
経験(エピソード)を履歴書や面接などで伝えるには、基本的にPREP(プレップ)法を使います。
- Point(要点)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(要点)
解説 | 書き方例 | |
Point | 書き出し | 私の強みは○○です。 |
Reason | 裏付けるエピソード | 過去に○○で勤務していた際、○○という成果をあげました。 |
Example | その詳細 | その際○○という問題を経験し、その解決のため○○に力をいれ、改善する事に成功しました。 |
Point | 締め | その結果から○○を学びました。○○に活かしたいです。 |
具体例
筆者の場合、グッドポイント診断の診断結果を見て、5つのポイント(親密性・需要力・感受性・独創性・冷静沈着)の中で一番しっくりきたのは「親密性」でした。
この親密性を例に、応募する企業の求める人物像を意識しながら自己PR(長所)を書いていきます。
あなたは、常に謙虚な気持ちを持って人と接しています。内面についても話せる深い信頼関係を築くことを望んでおり、交際範囲を大きく広げることにはあまり興味がありません。
相手との距離感が重要と考えるあなたは、知り合って間がない相手に対してまずは適度な距離を置いて接し、互いにとって心地よい距離を探りながら丁寧に信頼関係を構築していきます。「控え目・礼儀正しい」など、評価されることも多いでしょう。
多くの人が集まる場ではおとなしく見られることが多いあなたですが、深い信頼関係を構築できた相手とは互いの思いや内に秘めたパワーをしっかりと理解しあえているはずです。
「私の強みは、人との深い信頼関係を築く力です。この強みを活かし顧客の潜在ニーズを引き出し、前年比130%の売上を達成しました。前職では提案営業を担当し、指定エリアにおける新規顧客獲得に従事しました。また、顧客のニーズをより深く理解するため、営業業務と並行して消費者の一員として店舗に足を運び、利用者の視点からフィードバックを提供しました。この結果、顧客との信頼関係をより強固なものとし、信頼関係を築くことができました。今後もこの強みを活かし、顧客の潜在的なニーズを引き出した上で先読みした提案を行い、顧客の価値を最大限に引き出すサポートをしていきたいと思っています。
自己PRと長所は同じ?
自己PRと長所の内容が同じでも特に問題はありません。
また、回答の仕方(冒頭の部分)はどちらも「私の長所は〜」と始めて構いません。
自己PRや長所の他に、「自己紹介」「強み」と聞かれるパターンも想定されますが、基本は同じ事(あなたのどういう部分が会社に貢献できますか)を聞かれているので、内容を変える必要はありません(勿論変えても良いですが)
面接が苦手な人は「1つの質問に対して1つの回答を用意しなければならない」と思い込んでいる人が多いですが…
それは間違いです。
面接ではどんな質問が飛んでくるかわかりません(ある程度は予想できますが)
その為、基本的な質問に対する答え(志望動機・自己PRなど)を考えたら、あとは応用力(この質問は他の質問にも応用できるな…)を鍛えた方が上手くいく事が多いです。
応募の際に診断結果を添付できる
リクナビNEXTのグッドポイント診断を受けると、その診断結果を求人応募の際に添付する事が可能です。
診断結果の添付方法
診断結果を添付する場合は
- まず応募したい求人を選び【応募画面へ行く】をクリックします。
- すると自分のプロフィール確認画面に飛ぶので、一番下までスクロールします。
- 最後に、グッドポイント診断を【添付する/添付しない】のチェックボックスの【添付する】にチェックを入れます。
適職診断もおすすめ
グッドポイント診断と誤解されがちなのですが、リクナビNEXTには【適職診断】という別の自己分析ツールがあります。
【適職診断】は【グッドポイント診断】の下にあります(下記はスマホ画面)
簡単な質問にいくつか答えていきます。
筆者の適職診断結果です↓↓
まとめ
リクナビNEXTは転職者の約80%が利用しており若者向けの求人が充実しているので、第二新卒は登録必須とも言える転職サイトです。
(筆者自身も第二新卒で就職活動をしている際にお世話になりました)
この母体であるリクルートが手がけるグッドポイント診断は、信頼性が高く使い勝手が良いのですが、診断を受けるにはリクナビNEXTへの登録が必要です。
グッドポイント診断を実際に利用した人の中には、診断に20〜30分ほどかかるという点をマイナスに捉えている方も見かけました。
ただし、グッドポイント診断を受けた方は「当たっている」「面接や履歴書に使える」と高評価している人が大半でした。
下記の記事では、リクナビNEXTの口コミや評判について、より詳しく解説しています。