※この記事は、キャリアコンサルタント(国家資格)を持ち、現役で就職支援に従事している専門家が解説しています。
職業:大学のキャリアセンターで新卒〜既卒・第二新卒の就職支援を担当(現役)
資格:キャリアコンサルタント(国家資格)の他、CDA(キャリアデペロップメントアドバイザー)、進路アドバイザー、メンタルヘルスマネジメントⅡ・Ⅲ種など、キャリアと心理に係る多くの資格を取得。
備考:大学卒業後、新卒で銀行に就職したものの1年で退職し、その後5年間で5回の転職を経験。この経験から職業選択の重要性を痛感し、キャリアと心理に関する複数の資格を取得。大学のキャリアセンターに転職しこれまでに多くの求職者サポートに携わる。
この記事では、若年者の就職支援を専門とするキャリアコンサルタントである筆者が、様々な媒体から口コミを抽出し、3分程度で読めるよう図解を交えてわかりやすく解説していきます。
リクナビNEXTについて
リクナビNEXTは求人数が多く、20〜30代向けの求人が豊富である為、第二新卒にとっては欠かせない転職エージェントです。
また、リクナビNEXTの取り扱う求人の約85%は独占求人となっています。
独占求人とは、1つのの転職サイトだけが取り扱っている求人のことです。
それに対し、独占求人は他の転職サイトの利用者が応募しないため、競争が少なく採用のチャンスが増えます。また、企業がそのサイトに信頼を寄せて独占求人を掲載する場合、高給与や福利厚生などの魅力的な条件が含まれることが多いため、優れた求人情報にアクセスできる点も魅力です。
リクナビNEXTの登録者プロフィール
リクナビNEXTは企業や職種も幅広くカバーしているため、求職者の経験業種や職種も多岐に渡っています。
年齢
現在の職種
引用:リクルート求人広告代理店 株式会社エール リクナビNEXTの会員データ
リクナビNEXTの特徴
サービス対象年齢 | 20〜30代に強い(登録自体に年齢制限は無い) |
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サービス対象者 | 第二新卒、全年代の求職者 |
対象地域 | 全国 |
サービスの流れ | 会員登録→求人閲覧→応募(ここからは企業と直接やりとり)→選考→内定 |
備考 | 求人数・利用者数ともに日本最大級。第二新卒に強い。幅広い業種・職種に対応しており、大手企業が多い。グッドポイント診断で自分の強みを無料で分析できる。 |
リクナビNEXTは利用者数1,148万人※1求人数8万件以上※2で日本最大規模の転職サイトです。
※1 リクナビNEXT 2022年2月末時点) ※2 2023年8月確認時点では10万件以上
リクナビNEXTの口コミ・評判
リクナビNEXTは多数の利用者がいるため、肯定的な評価と批判的な評価の両方が存在しています。
全体的には「求人数が多い」「大手企業が多数」「取り扱う業種・職種が多岐に渡っている」という良い口コミが多く見られました。
※口コミは企業ウェブサイト、Twitter、Facebook、Instagram、みん評、googleのクチコミなどで調査しています。
良い口コミ
満足度: |
大学時代の就活の際にリクナビを使っていたので、親近感があり利用させてもらいました。
本格的に転職に向けて動き出すまでも、コラムなど充実していたので、頻繁に利用していました。
個人的には、求人数の多さは、利用していて安心感を感じる事が出来ましたし、業種のバリエーションの多さも豊富でした。普通に転職を考えて、転職先を探す上では選んで間違いの無いサイトだと思います。
満足度: |
機械メーカーへの転職を考えていたのですが、他の転職サイトよりも、コマツ、日立建機などの大手企業の求人数が多い印象でした。
私は今の会社へはスカウトサービスを利用して転職しました。スカウトのメールの多さには嫌気がさしましたが最終的に転職できましたし、まあ満足しています。
大手企業への転職を考えているなら第一選択として考えていいんじゃないでしょうか。
満足度: |
登録して損は無いと思います。特に気に入っているところは求人数の多さです。毎週新しい求人が増えるので、探しているうちに自分にぴったりの会社と出会えて、リクナビNEXTから応募した会社に転職しました。
転職した後も退会せずにそのままにしていたらずっとスカウトメールが届き続けてしまったので、転職が決まったらすみやかに退会が必要だったなと反省しています。また、特にサポートが手厚いわけではないので、自分で転職先を探したい人向けのサイトかなと思います。
悪い口コミ
リクナビNEXTに対する悪い口コミでは「メールなどの通知が多い」「求人数が多すぎて絞り込めない」「オファー制度を使ったのに落ちてしまった」という意見が多く見られました。
満足度: |
リクナビNEXTには企業側からのオファー制度もあります。
求人者の履歴書、経歴書から企業のニーズに合致した人に企業側から勧誘するというものです。
私は何件か、”応募しませんか”とお誘いのメールを頂き大変うれしく思い応募したところ全て瞬殺で不合格でした!
なんだこりゃあ?
2023年の口コミ 満足度: |
記入した希望などと関係ない紹介メールばかり一日に何通も来るので、メール停止を都度登録したが止まらず。あまりにもひどいので退会したが、相変わらずメールが止まらない。再度アクセスしてなんとかしようとすると再登録を促すページに行く。電話番号はなくチャットはまともな反応なしで迷惑メールにほとほと困っている。
2021年の口コミ 満足度: |
転職を考えている中、CMや広告をみて大手のこちらへ登録しました。
「○○様の志向に近い求人」ということで送られてきたメールは現職場の紹介でした。
自動メールとの注釈があるのでヒットしてくるのは理解出来なくはないのですが、リクナビエージェントも併用しているので現職場名入力及び伝えているので非常にビックリしました。
リクナビNEXTに登録したら勤務先にバレる?
リクナビNEXT側は「氏名、メールアドレス、生年月日、住所、電話番号、勤務先名など個人が特定されるような情報はいかなる企業にも公開されない」とウェブサイトに明記しています。
ただし厳密にいうと、勤務先がリクナビNEXTを利用しており、かつ求職者側がスカウト機能を利用していた上で勤務先があなたのレジュメを見た場合にバレる可能性はあります。
「バレるのが怖い…」という気持ちはよく分かりますが、自分の市場価値を調べる為に転職の意思が無くても登録する人は多いです。
勤務先からもし何か聞かれたたとしても
と言い切ってしまえばそれまでです。
そもそも、在職中に転職活動をする人は73.1%※と全体の過半数を占めています。
※データ参照:マイナビ 転職動向調査2022年
ほとんどの方が在職中に転職活動をしている状況を考慮しても、リクナビNEXTへの登録が問題になる事は考えにくいです。
オファー機能は、自分の市場価値を知れたり、求人を探す手間が省けたり、自分で探しても出会えなかった企業に出会えるメリットがある上、通常より書類通過率が1.5倍高いというデータもあるので利用のメリットはあるのですが…
その一方で、多すぎる通知に困惑してしまう人も多いです。
筆者自身、リクナビNEXTに登録していた際は1日に何件ものメールを受信していたのですが…送られてくる数が多すぎて逆に全然見ていませんでした^^;
勤務先等をブロックし、オファー機能を停止する方法については下記の通りです。
勤務先、関連会社などをブロックする方法
- ログイン後、トップページの「マイページ」をクリック
- 「社名で非公開対象を設定」の欄に見られたくない企業を入力する
企業からのオファー(スカウト)機能を停止する方法
- ログイン後、トップページの「マイページ」をクリック
- 「オファー設定」の「企業からのオファー・気になる」からオファーのスライドボタンをクリック
リクナビNEXTに登録すると【現在の勤務先にバレる】可能性があるので、心配な方はブロックやオファー停止すると安心。
【リクネク企業オファー(スカウト)停止方法】
ログイン→トップページ→マイページ→
オファー設定「企業からのオファー・気になる」をスライド。詳細→https://t.co/nQ4V8m6ByL pic.twitter.com/EkVODCVtCj— 就職担当Kei@キャリコン更新しました! (@shukatu_pocket) September 9, 2023
リクナビNEXTのオファー機能について
オファーは、自分の登録情報が企業の要件と一致していた場合に候補者に送信されるメッセージです。
オファーを受けた会社に応募した場合、自分から応募する場合と比較し、書類選考通過率が1.5倍高いというデータがあります。
リクナビNEXTに登録したレジュメの公開部分(個人情報は非表示)には希望勤務地や職種などが掲載されており、これらの情報を基に企業が(自動的に)オファーを送ることがあります。
※レジュメを全て非公開にする事も可能。
リクナビNEXTには多くのサービスがありますが、その多彩な機能により利用者が誤解することもあります。
またメール通知も多く、企業だけでなく「転職エージェント」からのオファーがくる事もあります。
<オファー設定の通知を両方オフにする方法>
リクナビNEXTのオファーは停止できます!(通知が大量に来て困るという人を結構見かけるので周知しときます💦)
オファーは企業だけでなく転職エージェントからも結構くるので、両方停止すると静かになりますよ〜😁 pic.twitter.com/EJCOsAAN4Y— 就職担当Kei@キャリコン更新しました! (@shukatu_pocket) September 10, 2023
リクナビNEXTを利用するメリット
リクナビNEXTは求人保有数が転職サイトの中でトップクラスに多く、また20代〜30代がボリュームゾーンとなっているので第二新卒向けの求人も多いです。
また求人の業種・職種を幅広く網羅しているので、専門分野で就職活動を進めたい人から、どの分野に進むべきか決めかねている人まで幅広いニーズに対応しています。
大手企業の求人が多い
リクナビNEXTは、大手企業や有名企業の求人も多数扱っています。
dodaが発表した「転職人気企業ランキング2023」の上位10社に、リクナビNEXTでの求人検索結果を組み合わせると、以下のような結果となりました。
転職人気企業ランキング
1位 | トヨタ自動車 | リクナビNEXTで求人あり |
2位 | グーグル | |
3位 | ソニー | リクナビNEXTで求人あり |
4位 | 楽天 | リクナビNEXTで求人あり |
5位 | パナソニック | リクナビNEXTで求人あり |
6位 | アマゾンジャパン | リクナビNEXTで求人あり |
7位 | Apple Japan | |
8位 | キーエンス | リクナビNEXTで求人あり |
9位 | 任天堂 | リクナビNEXTで求人あり |
10位 | リクルートホールディングス | リクナビNEXTで求人あり |
データ参照:doda 求人確認日:2023.8.30
高精度の適職診断や自己分析ツールが無料で利用できる
リクナビNEXTでは「グッドポイント診断」という自己分析ツールを無料で利用する事ができます。
グッドポイント診断とは、志向を分析する質問を通じて18種類の特徴の中から強みを診断する方法です。
自分の性格について選択式で回答し診断が完了すると、8568通りの中から5つの強みが文章で画面に表示されます。
※診断を受けるにはリクナビNEXTの会員登録が必須です。
筆者はこれまでに自己分析や適性診断を受ける機会がとても多かったのですが、グッドポイント診断は自分の良い点をとても詳細に評価してくれる上に、具体的なキーワードで出てくるので、長所や自己PRに活用でき、面接や応募書類に利用しやすいと感じました。
まとめ
リクナビNEXTは転職する人の約8割が利用している知名度の高い転職サイトです。
この転職サイトは他社サイトと比べて、下記の優れた点があります。
良い点
- 求人保有数が8万件以上で業界トップクラス
- 第二新卒をはじめ、若手の転職支援に強い
- 大手企業や有名企業の求人多数
- 多岐にわたる業種・職種を網羅している
- 高精度な適性診断が無料で受けられる
ただし、下記のようなデメリットもあります。
悪い点
- 数が多く、求人を探すのが大変
- 通知が多くて煩わしい
- サービスが多すぎて使いにくい
- 登録すると勤務先にバレる可能性がある
リクナビNEXTはおすすめできる転職サイトですが、デメリットもあるため、利用中に「合わない」と感じることもあるかもしれません。
そのため、就職活動時にはリクナビNEXTだけでなく、他の転職サイトやエージェントにも併せて登録しておくことをおすすめします。
就職活動では、70%以上の人が、転職サイト・転職エージェントに2つ以上登録している※というデータがあります。
※データ参照:【調査概要】2019年7月16日~7月17日 株式会社ジャストシステム「転職に関するアンケート」 調査対象:転職を経験したことのある男女199名(単一回答)